社内報で新技術を解説する意義

成毛眞さんの最新著書「AI時代の人生戦略 『STEAM』が最強の武器である」(SB新書)を、
電子書籍版で読みました。
「Science」「Technology」「Engineering」「Mathmatics」と「Art」を
学ぶことの重要性を説いた本です。
理数系が苦手だからと言って無頓着なままでは将来職を失ってしまう。
そこでSTEM教育の必要性が叫ばれているが、
これにArtを組み合わせるべきと成毛さんは指摘しています。

この本では、新技術で成長中の企業の社員でも、
「自分の仕事に直接関係ないから」と無関心の社員もいるとしています。
成毛さんは、「それでは会社の中で置いてけぼりを食らう」と注意を喚起し、
技術に関心を持つべきと強調しています。

以前、ある電機メーカーの社内報で、そのメーカーの新技術を社員向けに
解説するコーナーを担当させていただいていたことがあります。
その企画は、まさに成毛さんが指摘していることが背景にありました。
自社の特徴的な技術を、社員でさえもよく知らない人が少なくない。
しかし技術部門に解説させると技術論文が出てきてしまい、
技術に関係ない部門の人にはとっつきにくい。
そうした人にも分かりやすい形の記事ができないか、というのが企画のきっかけでした。

残念ながら今はその企画は既に終わっていますが、
その時にやっていたことに間違いはなかったことを、
この成毛さんの本を読んで改めて実感した次第です。