制作機能を自社で持たない理由

当社は「テクノロジー専門の編集プロダクション」を標榜していますが、
デザイナーなど制作実務の機能は、内部では持っておりません。
必要に応じて外部のデザイナーやエンジニアなどと連携し、作業を進めています。

一般的な編集プロダクション同様に自社でそうしたリソースを持つこともできますが、
敢えて持たない体制を継続しているのには、2つ理由があります。
一つは、この分野では制作実務の部分で競争力を高める意味はあまりなさそうなこと。
もう一つは、クライアントの希望形態に合わせやすいことです。

テクノロジーがテーマの場合、コンテンツに最も求められるのは
テクノロジーをちゃんと理解したうえで読み手に正しく説明することです。
一方で、きれいに見せることとか華やかに飾り付けることなどは、
消費者向けコンテンツと違ってそれほど優先順位が高くありません。
クライアントから最も求められる部分だけ自社で持ち、
それ以外の優先順位が下がるものは外部委託というのは、
一般論からしても自然な選択ではないかと思います。

またクライアントの中には、制作機能を自社で持っており、
テクノロジーのライティングやディレクションだけ欲しいということも多くあります。
この場合、当社の方で制作機能を持っているとバッティングしてしまいます。
クライアントが必要とする部分だけ単体で提供できる体制をとることで、
クライアントは自由度の高いチーム編成が可能になります。

もちろん制作機能含めてまるごと、というニーズにも対応していますが
セット商品でも単体でも提供できる自由度が
当社の特徴と考えております。