JIMTOF2020が中止に

今年12月に予定されていた工作機械の国際展示会「日本国際工作機械見本市」(JIMTOF)が中止になりました。
コロナ禍のために集まれないのが理由ではなく、東京五輪延期の影響で会場の東京ビッグサイトが使えないというのが理由です。

JIMTOFは2年に1回、西暦が偶数の年に行われます。
準備と撤収の期間を含めて約3週間、東京ビッグサイトを全館借り切る(それでもスペースは足りず、個々の出展社は希望通りのスペースを確保できないとか)という大規模な展示会です。
過去にはJIMTOFのためにビッグサイトが会場を増設したり(東館の奥の新棟は2016年開催に合わせて作られた)、主催者に株式会社東京ビッグサイト自身が名を連ねたりしているところからも、ビッグサイトにとっても重要なイベントということが伺い知れます。

JIMTOFの年は毎回夏頃から各種の企画が立ち上がり、僕もそのお手伝いをさせていただいています。
専門媒体での見どころ解説や広告企画、Webサイトでの誘導企画、展示会で配布するホワイトペーパーの制作、ブースで行うプレゼンテーションや寸劇の台本制作、会期後にWebで活用する映像の制作、などなど。
しかし中止でそれらの機会もすべて無くなることになります。

実は前回2018年の開催時から、次回2020年は普通通りの開催にならないという気配は関係者の中でありました。
いつもは10~11月の開催ですが、2020年は五輪後の片付けの期間を考慮すると12月が最速で、しかも来場者が最も多い日曜を会期に含めることができませんでした。
たださすがに「中止」までは誰も予期していなかったと思います。

会場を幕張メッセなどに変える選択肢もあったとは思いますが、ビッグサイトでもスペース不足という展示会を開催できるような大型の会場はないでしょう。
コロナ禍が年末まで続いた場合のリスクも考慮し、中止という決定に至ったのではないかと思います。

中止でJIMTOFがらみの仕事も中止になりましたが、幸いにも出展を予定していたベンダ様から、代わりとなる企画への協力を打診され始めたりしています。
本当にありがたいことです。