「実践ビジネス英語」が34年間の放送に終止符
NHKラジオ第二の「実践ビジネス英語」が、今日で番組終了でした。
前身の番組も含めて34年間、NHKの語学番組では最長寿だったそうです。
前身の「やさしいビジネス英語」が始まったのが1987年4月。
僕は大学1年で、受験英語を乗り越えたばかり。
その勢いで英語を大学中にちゃんとマスターしようと
始まったばかりのこの番組のテキストを本屋で買って
番組開始と同時に聞き始めたのを覚えています。
しかしそのタイトルとは裏腹にすごく難しく、
「全然やさしくないやん!」と直に聞かなくなってしまいました。
その後も就職試験対策や、会社に入って最初の海外出張前など、
英語が必要な時に思い立ったように再チャレンジしてみるも、
その度に跳ね返されるの連続でした。
30歳の時に会社の補助制度を活用して英会話学校に通ったり、
32歳の時に米国長期出張を経験したりしても、この番組の難しさは別格でした。
以後、思い出すように再挑戦しては跳ね返されて数週間であきらめるの連続でした
2年前、ラジオ講座で中国語を勉強し始めるのとついでに
この番組にも何度目か分からないほどの再チャレンジ。
今回はこの番組でシャドーイングすることに初めて取り組んでみたのですが、
数カ月すると今までにないレベルで分かるようになってきました。
おもしろくなってきて、今ではマスクで口元が隠れてるのをいいことに
駅まで歩きながらスマホで聞く番組に沿ってシャドーウイングしたり。
それを繰り返してるうちにやっとついていけるようになりました。
時事的な言葉を入れてくれるのも、この番組の良かったところです。
昨年、外資系3Dプリンターメーカーの取材を担当した時、
「コロナで需要が高まっているventilatorを3Dプリンターで作る」
という話が出てきたのですが、「換気」と訳されるventilatorに、
「人工呼吸器」という意味もあることをこの番組で知ってなかったら
取材はスムーズに進まなかったと思います。
来年以降も続けるぞと思っていた矢先の番組終了のお知らせ・・・。
番組開始から一貫して講師を務めてきた杉田敏先生が76歳というお歳を考えると
潮時なのかなあという気もしますが、やっぱり残念です。
まだ明日は再放送、来週はアプリで聞けますが、
それが終われば完全に聞けなくなります。
杉田敏ロスになりそうです。