記事の“外国語臭さ”を抜くには?
某外資系ベンダさんのユーザ事例ホワイトペーパーの制作中です。
ユーザさんの取材をオンラインで終え、制作を始めているところです。
そのユーザ事例は以前にもホワイトペーパーとして作っているとのこと。
それでも今回改めて作るのは、内容のアップデートに加えて、
前回のものが米国本社主導で作ったものであったことも理由だったようです。
7年前に作ったというホワイトペーパーは、明らかに英語から訳したような日本語でした。
言葉や文法に誤りがあるわけではありませんが、なんか“英語臭さ”が漂うのです。
そうじゃないかなあと思って聞いてみたら、やはりそうでした。
日本のユーザのヒアリング内容を米国本社に渡して、米国本社が原稿を作り、
それを日本語に訳して作ったホワイトペーパーだったようです。
実は似たような経験を、数年前にも別の産業機器ベンダさんでしたことがあります。
この時はベンダさんの中国法人幹部(日本人)のインタビュー記事で、
現地の中国人ライターが通訳を介して取材し、記事を中国語で書いてから日本語に訳し、
それを日本の本社のWebコンテンツとして活用しようとしていたようです。
しかし日本語訳した記事が「中国語っぽい」とベンダ担当者から指摘されたようで、
僕にヘルプの依頼がまわってきたものでした。
見ると「ああ、確かにこれはねえ・・・」という日本語訳の記事でした。
ヘルプの依頼は、それを日本語記事として使えるように編集してほしいというものでしたが、
到底それでリカバリーできるようなものではなく、
結局その取材の音声データを送ってもらって僕の方で全部作り直し、OKが出ました。
インタビュイーが日本人で日本語で答えてるのでその方法が可能でした。
外国語の記事を日本語に訳した記事は、担当者レベルでは違和感なくても
第三者の日本人が見ると結構違和感のあるものです。
それを日本語に最適化して読みやすいコンテンツにするには、
やはり最初から日本語で作るが一番と思います。