読解力ってどうやって学ぶもの?

と前から思い悩んでいます。

専門学校でIT技術者の国家試験対策の授業を持つようになり今年で10年目。
基本情報技術者試験の午後試験では一つの大問が4〜8ページに渡っており、
そこに書かれている情報から必要な要件を読み取らなくてはなりません。
問題は、そうした要件を満たす技術への理解を問うているのですが、
前提となる要件が理解できていない学生が多いのを、前から痛感していました。

そうすると、技術だけを教えていても試験合格には近づかないことになります。
問題を読み取る能力、つまり読解力を身につけさせることも必要です。
しかし読解力ってどうやって身につけさせるものなのか、
自分自身は読解力をどうやって学んだかが、よく分からないのです。

すぐに思いつくものとすれば「本を読むこと」ですが
小学校教諭の友達は自身の経験から「読書と読解力向上は関係がない」と言っています。
しかし何らかの手法はあるはずで、それを今の国家試験対策授業に組み合わせれば
効果的なコンテンツになるのではないか?
そう思って30数年ぶりに国語の参考書を買ってみたりもしました。

以前、出版社の人と会食中にそういう話をしたところ、
「松尾さん、それおもしろい。ぜひ企画書にまとめてください」
と言われ、まとめようとしたものの効果的なアプローチを見いだせず、
そのままおざなりになっています。