「2台目の導入が成果の証」
7月21日、福岡県工業技術センターのシンポジウムにオンライン参加しました。
プログラムの一つとして特別講演を行ったロボットSIerの高丸工業の高丸社長のお話が、
ユニークな視点で非常におもしろいものでした。
大いに納得したポイントの一つが、ロボットの導入について
「1台目ではなく2台目を導入したかが、成果が出たかを見極めるポイント」
という点です。
ユーザとベンダが「ロボットを初めて導入して効果が出た」と
導入効果を披露するストーリーはよくありますが、
もし本当に成果が出たのならすぐに2台目を導入するはずだと言うのです。
継続的な現場改善に取り組む製造業でロボットが成果を出したのならば、
1台だけでロボット導入をやめるはずがないというわけです。
確かに初めてロボットを導入する現実のシーンでは、
ユーザは各種の公的な支援策を活用し、
ベンダは新規ユーザに対し価格面などで手厚く優遇することがよくあります。
しかし1台目はともかく、2台目はそういう“ゲタ”はありません。
それでも2台目を導入したなら、そこで初めて1台目の導入成果が実証される
という高丸社長の主張は、すごく納得のいくものでした。
「2台目の導入」が大きな説得力を持つという考え方は
ロボットの導入事例コンテンツを作ったりする立場の自分としても
参考にしたいと思います。