オンライン授業もいいかも

僕が専門学校で担当しているIT技術者の国家試験対策授業は、
10月後半の試験を前に毎年この時期は担当授業が多くなります。
盆明けから約2か月間、90分×4コマの授業を月曜火曜連続。
学校から「週3日できないか?」とも打診されたのですが、
業務の都合上2日間が上限と伝えたところ
2日間フルで詰め込まれました(笑)。
この時期このスケジュールでの授業は今年3年目ですが
2日間で計12時間授業すると、さすがに疲れます。

今年はその追い込み授業が初めての全面オンライン。
(昨年のこの時期はコロナが落ち着いていて対面授業でした)
やってみて思ったのは、
「この授業ならオンラインっていいかも」ということでした。

国家試験の追い込み授業では、過去問や問題集などに徹底的に取り組み
知識の整理とともに試験に慣れることを目指しています。
昨年までは机の間を回りながら解答をのぞき込んで
「そこ違うで、もっかい考えてみ」みたいに指導してました。
でも1クラス30人以上の環境では全員に目が届きません。

オンライン授業では、チャットで解答を逐次送ってもらっています。
なので全員の解答が確実に分かり、すぐに指導を返せます。
誤答の内容をもとに「ああ、こういう誤解してるのか」
と解答の傾向を踏まえた解説も可能です。
特定の問題を飛ばして先の問題から解答を送ってくる学生が多ければ
飛ばされた問題は難しいと考えてるのだなということも分かります。
早く全部正解にたどり着いた学生には、
追加のお題を出してあげることもできます。

実務的なことを言えば、問題をコピーして配布する必要がなく
PDFを配布するだけで済むという点も良かったりします。

一方でオンラインでは、寝てる学生を起こしたりなど
様子を細かく把握して対応することはできません。
しかし年2回行われるその国家試験は平均合格率が毎回20%台で、
全員合格は正直なところ望めません。
学校側もそれは承知しており、
しかも僕が授業を担当しているのは初挑戦の1年生です。
少なくとも1年生は全体の底上げよりも、意欲も実力もある学生を
一発で確実に合格させてあげるのが使命だと考えています。

ならば個別に指導できるオンラインの方がいいのではないか。
そう思うようになりました。