電子書籍が向く読書、向かない読書

本はそれなりに読んでいる方だと思いますが、僕の場合は読む本の半分ぐらいは電子書籍です。
電子書籍ユーザ歴は10年以上で、専用端末は現在使っているKindle Paperwhiteが3台目。
これも古くなり、最近のモデルは表示がさらに高速化されたというので
そろそろ4台目に買い替えようかなとも思っています。

電子書籍は、登場してきた当初に比べてあまり話題にならなくなりましたが
電子書籍の良さはもっと評価されてもいいんじゃないかと思っています。

電子書籍がいいのは、複数の本を並列に読むのに適してること。
読書家でも知られる成毛眞さんの著書に「本は十冊同時に読め」という本があります。
その本では、スポーツ選手は一部の筋肉だけを鍛えるのではなく体全体を鍛えることで
高いパフォーマンスを出すことができているのと同じように、
ジャンルの異なる複数の本を同時に読むことで頭全体を鍛えることができる、と書かれています。

しかし家よりも移動中や移動先で本を読むことが多い僕は、
並列読みをするなら何冊も本をカバンに入れて持ち歩かなくてはなりません。
電子書籍ならば1台の端末にほぼ無制限に本を収録することができるので
並列読みをどこでも実践できるのがいいところです。

寝床での読書にも適していると思います。
横向きに寝て紙の本を読む時は本を両手で支えなくてはならず、
上に来る手(左向きに寝るなら右手)がだるくなりますが、
電子書籍ならページをめくる動作も含めて片手で十分です。

一方で電子書籍が向かないのは、直線的に読むことができない本。
読んでる最中に本のあちこちを参照したくなる本は、電子書籍は向きません。
紙の本なら「この辺」という感じでページをめくって探すことができますが
電子書籍のスクロールバーでそれと同じことをするのは難しいのです。

あと、やっぱり本を選ぶときの一覧性に欠けるという点もありますね。
なので僕は電子書籍で買うのは本を決め打ちで買う時で、
本屋でいろいろ眺めながら買う時は紙の本という使い分け方をしています。

この他にもいろいろ電子書籍については語りたいことあるのですが、それはまた追って。

写真は最近電子書籍で読んでおもしろかった本です。
忠臣蔵がなぜ人気があるのか、それは制作者側の都合も関係しているという指摘には
「なるほど〜」とうならされました。