西九州新幹線の意義

今週月曜は長崎で県教委主催の研修会で講演。
夕方は、長崎で個別指導塾を経営している古巣時代の先輩と会食。
火曜は朝から小倉で専門学校の授業なので宿泊はやめとこうかと思っていましたが
朝7時前の西九州新幹線でも間に合うと分かり、泊まって朝移動にしました。

西九州新幹線は一昨年9月、武雄温泉と長崎の間で部分開業しました。
開業後初めての長崎だったので、乗るのももちろん初めてです。

部分開業で意味があるのか?という声を聞きますが
僕はその区間の開業だけでも十分意味があると思っています。

従来の長崎本線特急のルートは有明海沿いで路盤が悪く、
くねっていてしかも単線だったので遅れが頻発していました。
長崎本線特急の遅れは、接続する他の電車にも影響を及ぼすので
福岡をはじめ九州全土に長崎本線の遅れの影響が出ていました。

海沿いの土地がないところで線路を大幅改修するぐらいなら
新しいところを通すのが現実的でしょう。
そもそも江戸時代の長崎街道は、今の西九州新幹線のコースです。
有明海沿いより距離は長いけどそのコースが安全と
江戸時代から認識されていたわけです。

西九州新幹線部分開業以来、「長崎本線特急の遅れの影響により」
みたいなアナウンスが福岡県内で流れることはなくなりました。
それだけでも大きな効果はあったと思います。

一方、未開業部分、新鳥栖と武雄温泉の間は、
新幹線が開通してもあまり効果はなさそうな気がします。
現状の特急でも博多~武雄温泉間は1時間ほどで、仮に新幹線を通しても
新鳥栖での急カーブや佐賀停車が必須なことを考えるとせいぜい40分でしょう。
それと引き換えに第三セクター化は、地元にはのめないのは理解できます。

コースさえ決まっていない未開業部分ですが
正直今の部分開業状態でも十分ではないかと思っています。