今年のIIFESは「セキュリティ」

製造業と社会インフラを支える各種技術の展示会「IIFES」に参加してきました。
本ブログでは教育関連事業の話ばかり書いていますが、
もちろん「祖業」である産業分野の技術記事制作の仕事も続けています。
(クライアントとの秘密保持契約のため書けないことが多い)
技術トレンドを把握するためには、2年に一度行われるIIFESの視察は欠かせません。

今年のIIFESは「セキュリティ」の展示が多かったように感じました。
自分がちょうど今、OTセキュリティ関連の記事を制作しているからなのかもしれませんが、
客観的に見てもセキュリティ関連にシフトしていたように思います。
ネットワーク関連やセキュリティ関連の専業ベンダはもちろん、
総合電機メーカーの展示でもセキュリティのブースが幅を利かせていました。

IoTでITだけでなくOTもインターネットにつながるようになると
課題となってくるのがセキュリティの確保です。
ちょうどアサヒホールディングスの事件があったからかもしれませんが
参加者の関心がセキュリティに移ってきたということは、
IoTで現場をつなぐこと自体は当たり前になり、
テーマは次のステージに進んでいることの現れなのかもしれません。

個人的に一番おもしろかったのは「Ethernet-APL」のセミナーです。
プロセス産業のフィールドネットワークにEthernetの技術を取り込もうという
Ethernet-APLの取り組みは、恥ずかしながら自分は全く知りませんでした。
講演を聞いてみると、「確かにそうだよなあ」「なるほど、なるほど」と
思わせる内容が多く、これを聞いただけでも参加の意義があったと思います。

当社の製造業関連クライアントはいずれも組立加工系なので
プロセス系のトレンドにはあまり通じていなかったのですが、
今後はちゃんとプロセス系も見ないといけないと反省しました。