最後の福岡国際マラソンボランティア

先日の日曜、「福岡国際マラソン」の沿道警備ボランティアに参加してきました。
福岡のランニングクラブに所属する会員の一人として
2003年からほぼ毎年このボランティアに参加してきましたが今年が最後。
福岡国際マラソンが今年の第75回大会で終わってしまうためです。
最後の今回は10km過ぎの福重交差点でカラーコーンの設置など
流入してくる車の誘導補助や歩行者への案内を担当しました。

福岡国際マラソンは出場資格が2時間24分以内というたぶん世界で最も厳しい大会。
一時は2時間50分まで緩和された年もありましたが、その後徐々に引き上げられ、
昨年からはコロナ禍による密回避のために、緩和以前のレベルまで戻りました。
この大会に出られること自体がすごいことで
僕が所属するランニングクラブからは結局誰も出場できませんでした。

僕が子供の頃から五輪代表選考レースの定番だった福岡国際マラソン。
しかし複数のレースで選考を行うという方式は毎回もめるため
東京五輪からは指定レースによる一発選考方式に変わる一方で、
東京マラソンをきっかけとした市民マラソンブームを受けて
幅広い市民が参加できる「福岡マラソン」が2014年11月に誕生。
12月の福岡国際マラソンと2か月連続で市街地に大規模な交通規制を行うことは
福岡県警にとって大きな負担になっていたようです。

東京マラソンのようにエリートランナーと市民ランナーが
同じレースで走る方式が今後の主流なのかもしれませんが、
福岡マラソンにエリートランナーをシフトさせるのは無理なような気がします。
福岡マラソンのコースは市街地を走るのは最初だけで、
その後は人口もまばらな地域を走り、ゴールは郊外のだだっぴろいところなので
沿道の応援者も期待しにくく、絵的にわびしいものになるからです。
玄界灘沿いを走るところもあり、記録も期待できません。

かといって市街地中心の福岡国際マラソンのコースで市民マラソンというのは
市街地の交通規制が長時間に渡ることになるため、もっと無理でしょう。
それが無理なので福岡マラソンが別にできたという経緯もあります。

一方で市民マラソンのブームは、僕の個人的な感覚ですが
既にピークアウトしているような気がします。

ブーム下でも運営は赤字という市民マラソンがやがて立ちゆかなくなり
エリートランナーが走れる大会が再び必要になったけど、
福岡国際マラソンもとうの昔に終わっているため再興もできない、
なんてことにならなければいいのですが・・・