大学での仕事の内容

「大学ではどういう仕事をしてるの?」と聞かれることがあるので、説明しておきます。

私が現在、週1日仕事している九州工業大学では、授業を担当しているわけではなく
教職課程のコーディネータとして教職課程の事務局立ち上げなどの業務を行っています。

小中高の教員になるためには大学で教職課程を受けなければいけませんが
実際に教員免許を発行するのは都道府県です。
免許取得に必要な課程を提供する主体と免許発行の主体が別なのが、教員免許の特徴です。

大学で課程を修了しても免許が得られないというようなことがないように、
大学は設置する教職課程について文科省から認定を受けています。
それでも科目の取り方によっては都道府県から免許が発行されないこともありえるので、
当局との関係も含めた適切なマネジメントが必要です。

教育学部を置くような大学や、幅広い科目の教職課程を置く大学の場合、
そのための専門組織を置いているところが多いのですが
九州工業大学の教職課程は高校の情報科と工業科の2つだけで
取得者もそれほど多くないため、専門組織までは設けられていませんでした。

一方で九州工業大学は来年度に大幅な改組を予定しており、
教職課程の認定も新たに取り直そうとしています(現在文科省に申請中)。
来年度から少なくとも4年間は新旧の教職課程が混在することになり、
科目選択のミスなどから課程を修了しても免許が取れないという事態が本当に起こりかねません。
また大学は将来的に、取得できる教職科目の拡大も望んでいます。

そこで人事異動でローテーションする大学職員とは別に
教職課程専門のスタッフを置こうという話になり、僕に話が回ってきました。

九州工業大学で教職課程を担当する副学長から
「教職課程のファーストペンギンになってほしい」という依頼を受けたのが昨年春。
昨年10月から週1で九州工業大学で業務をしております。

改組に伴う新課程のスタートは来年度なので、
まだ具体的な成果を出すところまでは至っていないのですが
課題の抽出や解決策のプランニングは少しずつまとまってきています。

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