記事化すると構成の善し悪しがあらわになる
記事体広告の制作方法の一つに、講演をもとに記事化するパターンがあります。
カンファレンスなどで講演した内容をダイジェストとして記事化するもので、
講演者の講演中の写真と組み合わせることで、ライブ感のある広告になります。
もちろん講演内容をそのままテキスト化するわけではなく、
必要に応じて背景を付け加えたり、話の内容を入れ替えたりしながら
読みやすいものにしていきます。
講演内容がよく整理されていて、説得力があるものであればあるほど
こうした編集の必要がなく、講演がほとんどそのまま記事になります。
逆に講演の構成があまり整理されていないようなものだと
記事化の際は大規模な編集作業が必要になり、
時には加筆や脚色の部分が大半を占めるような場合もあります。
カンファレンスでは終了後に聴衆にアンケートを取ることがよくありますが
たいていそうした講演は満足度が低いという結果が出ています。
聴衆の満足度と、記事化の際に必要な編集量には、相関があるようなのです。
リアルタイムで進む講演は、少々構成が粗いものであっても
そのまま最後まで押し通すことができてしまいます。
しかし文字にすると、そうしたごまかしは利きません。
話に「?」なところがあったり、前後の話が合わない部分があったりすると、
読者はすぐに気づきます。
読者はそれでも理解しようと前に立ち返ったりますが、
それが度重なるようだと、読むのをやめ、「?」のまま終わってしまいかねません。
記事化の際はそうならないように編集でカバーしているのですが
リアルタイムで進む講演ではそれに気づくことができません。
講演内容が分かりやすいものになっているかどうか、
記事化でチェックしてみるのもいいかと思います。